ITエンジニアの現場は華やかのようでいて、そうではない。ITといえどもモノづくりの世界であることには変わりはなく、毎日が大小のトラブルの連続でもある。あなたが問題なく仕事をしていたとしても、トラブルは外からも内からもやってくる。その時に必要になるのは「問題解決」能力だ。IT業界について未経験からスタートだとしても、それ以前の仕事や業務で身につけたもので応用が利くことだろう。
企画から納品までどのフェーズでもトラブルは起こり得る。そのたびに、プロジェクトマネージャーは頭を悩ませ問題を解決に導かなければならない。その時にあなたがいる現場の方で解決手段が出ていれば、マネージャーもストレスなくプロジェクトの管理ができる。マネージャーのリスク管理ができており、現場の問題解決能力が高ければプロジェクトはスムーズにまわる。それは技術的なスキルよりも重宝される実践能力ともいえるものだ。
問題解決能力は、切り口を変えれば課題解決にも応用ができる。問題解決が、現時点で起きているネガティブな出来事について被害を最小限にするための活動方法であるのに対して、課題解決は、これから取り組むポジティブな企画にとってハードルとなるものを乗り越えるための活動だ。
さらに技術的な裏付けが身に着けば、上流の作業に携われる機会も増えることだろう。問題解決手法は書籍などで学ぶことができるものだ。簡単なもので構わないので1冊読むことをおすすめする。